
パリスの生死や心の変化が気になっている人と、一緒に整理していけたらうれしいわん。
映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』で強烈な印象を残した暗殺者パリスに、心をつかまれた人は多いのではないでしょうか。無表情で暴れ回るのに、最後にはイーサンの味方のようにも見える彼女の行動に、戸惑いやモヤモヤが残った人もいるはずです。
- パリスの基本情報と代表的な見どころ
- ガブリエルを裏切った本当の理由と心情
- 続編での変化とベンジーたちとの関係性
この記事ではパリスというキャラクターに絞って物語を追い直し、生死の行方や心の変化を整理しながら考察していきます。読み終えたときには「もう一度パリス目線でシリーズを観てみたい」と感じられるような視点を一緒に確認してみませんか?
映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』に登場する暗殺者パリスとはどんな存在か
映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』に登場する暗殺者パリスは、ガブリエルとエンティティに仕える無口な殺し屋として描かれます。ほとんど言葉を発しないのに、ローマのカーチェイスや列車上の戦いで見せる狂気じみた笑みや視線の強さが忘れられず、シリーズでも屈指のインパクトを放つキャラクターとして記憶に残った人も多いでしょうから、まずは彼女の基本像を整理してみましょう。
ガブリエルに仕える沈黙の暗殺者としてのパリス
物語序盤からパリスは、ガブリエルの命令を無言で遂行する“道具”のような存在として登場します。エンティティというAIが裏側で世界を操る中、その意思を実行する肉体としてパリスが配置されている構図になっており、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは「AIと人間のあいだの境界」に立つ象徴的なキャラクターとも言えるでしょう。
彼女は感情を隠しているというより、むしろ戦闘になると喜びを感じているかのように暴れ回ります。ローマでの追跡では装甲車を何台もの車にぶつけながら笑みを浮かべ、周囲の被害を一切気にしない姿が描かれますが、その徹底した暴力性こそがガブリエルに重用される理由であり、観客がパリスに恐怖と魅力を同時に感じるポイントになっています。
ローマ追跡とベネチアの戦いで見えるパリスの戦闘スタイル
ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスを語るうえで、ローマのカーチェイスとベネチアの袋小路での戦闘は外せません。ローマでは狭い石畳の道を巨大な車で突進し、まるで遊びのように追撃を楽しみつつイーサンとグレースを追い詰めていきますが、その姿は敵ながら圧倒的な解放感とスリルを感じさせます。
ベネチアでの戦闘では、鉄パイプなど手近な物を武器にして、狭い路地を縦横無尽に跳ね回るアクロバティックなアクションを見せます。単に強いだけでなく、動きの一つひとつに残虐さと美しさが混ざり合っており、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスが「見ているだけで空気を変える存在」と感じられる理由がここにあると言えるでしょう。
こうした印象を整理するために、パリスの基本プロフィールを簡単な表にまとめておきます。
| 項目 | 内容 | 代表シーン | イメージ |
|---|---|---|---|
| 所属 | ガブリエルとエンティティ側の暗殺者 | ローマでの追跡 | 冷酷な実行役 |
| 主な武器 | ナイフや鉄パイプなど近接武器 | ベネチアの袋小路 | 肉体派の格闘家 |
| 話す言語 | 主にフランス語、後に英語も使用 | イーサンに救われた後の場面 | 謎めいたバックボーン |
| 性格の第一印象 | サディスティックで暴力を楽しむ | ローマでの狂気の笑み | 危険な野獣 |
| 物語終盤の印象 | 揺らぎを抱えた人間らしい存在 | 列車内でイーサンを助ける場面 | もう一人の主人公候補 |
このように整理してみると、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは、ただの無口な殺し屋ではなく「暴力に居場所を見いだしてしまった孤独な人物」として設計されていることがわかります。表にある各要素を意識しながら本編を見返すと、同じシーンでも彼女の内面が少しずつ透けて見えてくる感覚を味わえるでしょう。
列車アクションで訪れるパリスとイーサンの関係の転機
クライマックスのオリエント急行では、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスにとって決定的な転機が訪れます。車掌から鍵を奪う前に窓ガラスへハートマークを描く仕草や、敵を仕留める直前に一瞬だけ柔らかい表情を浮かべるカットなど、暴力の中にかすかな遊び心や優しさが交じる瞬間が挿し込まれているのが特徴です。
そしてイーサンとの死闘の末、トドメを刺されてもおかしくない状況で彼女は命を奪われず、逆にガブリエルから容赦なく腹部を刺されることになります。ここで初めて、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは「自分を気遣う者」と「利用価値が尽きれば切り捨てる者」の違いを、身体を通して思い知ることになるのです。
パリスを演じるポム・クレメンティエフの経歴と演技のこだわり
ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスを演じるのは、マーベル作品でも知られるポム・クレメンティエフです。韓国人とフランス人の血を引き、複雑な家庭環境を乗り越えてきた彼女は、格闘技やスタントのトレーニングを長年続けており、今回も多くのアクションを自らこなしているとインタビューで語っています。
台詞が少ないパリスを成立させるため、ポムは表情と身体の動きだけで感情を伝えることに強くこだわったと言われます。例えば列車の窓に描くハートマークは、現場で彼女自身が提案したアドリブの動きと紹介されており、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスの「予測不能な危うさ」を一瞬で表現する象徴的なカットになっています。
物語全体でパリスが担う役割
物語構造の面から見ると、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは「イーサンの選択が他者にどう影響するか」を示す存在でもあります。イーサンは敵であっても必要以上には殺さないという信念を貫き、その結果として彼女の運命が変わり、続編での展開へとつながっていきます。
単なる強敵としてではなく、「人を信じる行動がどこまで世界を変えられるのか」を体現するキャラクターとして機能している点に注目すると、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは作品全体のテーマを凝縮した存在だとわかってきます。こうした視点を持つことで、彼女を中心に物語の構図を立体的に捉え直してみましょう。
ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスの正体と内面を考察する
ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは、過去や私生活がほとんど語られないにもかかわらず、異様な存在感でスクリーンを支配します。フランス語で短く言葉を発する場面はあるものの、生い立ちや動機はあえて曖昧にされているため、「そもそも彼女はどういう人間なのか?」と気になった人も多いはずなので、作中の断片とインタビューの情報からその内面を少しずつ紐解いていきましょう。
エンティティとガブリエルにとっての“道具”という位置づけ
劇中のパリスは、自分の意思で動いているように見えつつも、実際にはエンティティとガブリエルの計画を遂行するための駒として扱われています。ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは、圧倒的な戦闘能力を買われて戦場に立ち続けてきた人物であり、自分の価値を「どれだけ効率よく敵を排除できるか」でしか測れていないようにも見えます。
この「力を評価してくれる相手にしがみつく」という構図は、社会に居場所を見つけられなかった人が、歪んだ居場所に依存してしまう心理にも重なります。ガブリエルは彼女を気遣うことはしないものの、「好きに暴れていい」と暴力を許容することで承認欲求を刺激しており、その結果としてミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは危険な関係性から抜け出せなくなっていたと考えられます。
ほとんど喋らない理由と、表情で語られる感情
パリスがほとんど喋らないのはキャラクターのミステリアスさを保つためだけでなく、「言葉を使わない生き方」を選んできた過去の象徴のようにも感じられます。ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは、言葉よりも暴力で世界とやり取りしてきた人間として描かれ、だからこそ感情が爆発する瞬間には笑いや怒りが極端な形で顔に浮かび上がります。
俳優のポム・クレメンティエフも、海外のインタビューで「表情と動きだけで語るキャラクター」としてパリスを意識していたと語っており、その結果として彼女はセリフがなくても感情の揺れが伝わるキャラクターになりました。ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスを注視していると、イーサンに命を救われた後の戸惑いの目線や、列車でのわずかな迷いなど、細かな変化が積み重なっていることに気づけるはずです。
国籍・言語・名前の意味をめぐる解釈
作中でパリスが話す言語は主にフランス語であり、設定としてもフランス出身の暗殺者であることが示唆されています。ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスという名前自体もフランスの首都と同じ綴りであり、華やかさと危うさを併せ持つ都市のイメージを重ねたネーミングだと解釈することもできるでしょう。
さらにシリーズの元になったテレビドラマ版にはマジシャンの「パリス」というキャラクターがおり、映画版のパリスもそのオマージュだと語られています。こうした要素を踏まえると、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは、単なる新キャラクターではなくシリーズの歴史やフランス文化への目配せを兼ねた、多層的なアイコンとして設計されていると考えられます。
正体が語られないからこそ余白が生まれ、観客それぞれが自分なりのバックストーリーを想像できるのがパリスの魅力です。あえて説明し過ぎない作りを受け入れて、「彼女はどんな過去からここへたどり着いたのか」を想像しながらミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスを眺めていくのが楽しくなっていきましょう。
ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは死んだのか生きているのかを整理する
初見の観客が最も気になるポイントの一つが、列車の戦いで瀕死となったミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスが本当に死んだのかどうかという問題です。劇場公開当時は「最後に倒れたまま映らなくなるから死亡では?」という意見と、「エージェントが脈を確認していたから生きているはず」という意見がネット上で大きく分かれ、その議論は続編公開前まで長く続きましたが、今では続編の描写からかなりはっきりと整理できるようになっています。

ここから先はパリスの生死や続編の展開まで踏み込むから、ネタバレが気になる人は鑑賞後に読むのがおすすめだわん。
ガブリエルに刺されたあとの描写を時系列で追う
まずミッション:インポッシブル/デッドレコニング本編の流れを整理すると、列車内でパリスはイーサンに命を救われた直後、主であるはずのガブリエルから腹部をナイフで刺されます。ここで彼女は激しく出血し、その後のシーンでは床に倒れたまま動かなくなるため、初見では「このまま死亡したのでは」と受け取るのが自然に感じられる構成になっています。
しかし列車の崩落を生き延びたイーサンとグレースに対し、パリスは最後の力を振り絞って鍵の行き先を伝え、彼らの脱出を助ける行動を取ります。ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは、ここで初めて“人を殺すためではなく守るため”に自分の知識と力を使っており、その姿が観客に強い印象を残したことで「死んだとしても実質的な救済だ」という受け止め方も広がりました。
エージェントが脈を確認するシーンの意味
エンドロール直前には、イーサンたちを追っていたアメリカ側のエージェント二人が、列車の瓦礫の中で倒れているパリスの脈を確認する短いカットが入ります。この時、彼らは彼女がまだ生きていることを示唆するリアクションを見せており、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスが即死していないことは、映像上も丁寧に伏線として置かれていました。
ただしこのカットでは台詞による明言が避けられているため、「生存の可能性を残した演出」に留められていたと言えます。続編がまだ制作中だった段階では、物語の方向性に応じてパリスを再登場させることも、あくまで記憶の中の存在として扱うことも可能なように余白を残しており、その曖昧さがミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスに対するファンの想像をさらにかき立てる結果となりました。
続編『ファイナル・レコニング』で明かされるパリスの運命
その答えがはっきり示されるのが、続編『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』です。冒頭近くでイーサンとベンジーはオーストリアの施設に収監されているパリスを救出しに向かい、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングで瀕死だったはずの彼女が一命を取り留めていたことが明らかになります。
収監シーンのパリスは、以前と変わらぬ鋭い眼差しを残しつつも、イーサンに銃を預けるなど明らかに態度が変化しています。その後の物語で彼女はガブリエルへの復讐心を燃やしながらも、徐々にIMFチームの一員として仲間を守る側に回っていき、ついにはベンジーの命を救う重要な行動も取るようになります。こうして見ていくと、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは「死の淵から生還したからこそ、別の生き方を選び直したキャラクター」として再定義されていることがわかり、彼女の生死問題は完全に「生存」として決着したと言ってよいでしょう。
死亡したかどうかだけでなく、「なぜ生き残らせたのか」という制作側の選択まで考えると、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスはシリーズ後半のテーマを体現する存在でもあります。死を免れたことで彼女は初めて自分の意思で戦う機会を得ており、その変化を踏まえて物語を追うと、続編全体の印象がぐっと豊かになり安心です。
ミッション:インポッシブル/デッドレコニングからファイナル・レコニングまでのパリスの成長と裏切りの理由
ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは、前編では敵として登場しながら続編ではイーサン側につくという大きな変化を遂げます。唐突な裏切りのようにも見えるこの展開は、列車での裏切られ方やイーサンから受けた「気遣い」といった描写を重ねて見ることで、一貫した心の流れとして理解できるようになるため、その変化の道筋を順番に追っていくのがおすすめです。
イーサンに命を救われたことが与えた心理的な変化
ミッション:インポッシブル/デッドレコニングで、パリスの運命を分けた最初の出来事はイーサンに殺されなかったことです。ベネチアの戦闘や列車上での激しい戦いの後、イーサンは彼女を完全に無力化しながらもトドメを刺さず、命を残す選択をしています。
その瞬間、パリスはこれまで経験したことのない種類の「配慮」を受け取ります。自分を道具としてしか扱わなかったガブリエルとは対照的に、イーサンは敵であっても必要以上には殺さないという信念を貫き、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスはそこで初めて「自分が一人の人間として扱われた」と感じた可能性が高いでしょう。
ガブリエルへの忠誠からの決別と、偽りの絆への気づき
その直後に起きるのが、ガブリエルによる裏切りの一刺しです。長年主として仕えてきたはずの男が、何の躊躇もなくパリスの腹部にナイフを突き立てる場面は、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスにとって「自分は決して大切にされていなかった」という残酷な真実を突きつける瞬間になっています。
後のインタビューでポム・クレメンティエフは、パリスが心の奥底で「本物の絆」を探し続けていたと語っており、ガブリエルへの忠誠はその仮の居場所に過ぎなかったことが示唆されています。イーサンの思いやりとガブリエルの冷酷さを連続して体験したことで、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは「支配と信頼の違い」に気づき、彼への忠誠心を完全に手放すきっかけを得たと考えられます。
IMFチームの一員としてのパリスとベンジーとの絆
続編『ファイナル・レコニング』では、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスがどのように“仲間”へ変化していくかが丁寧に描かれます。オーストリアの収監施設から救出された当初の彼女は、まだ復讐心を抱えた危うい殺し屋のままですが、イーサンやグレース、ドガたちと行動を共にする中で徐々に表情が柔らかくなっていきます。
特に印象的なのが、ベンジーの命を救う場面です。かつては殺しの技術にしか価値を見いだせなかった彼女が、その技術を仲間を守るために使う瞬間、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは「殺人マシーン」から「仲間を救う者」へと決定的に変化します。無口な彼女と、饒舌で少し気弱なベンジーの対比も微笑ましく、二人の関係はシリーズ後期を象徴する新しい絆として強く記憶に残るでしょう。
ここまでの変化を整理するために、パリスのターニングポイントを時系列で箇条書きにしてみます。
- ローマ追跡で暴力への快楽を全開にし、完全な“敵”として登場する
- ベネチアや列車でイーサンと激突し、命を奪われずに見逃される経験をする
- ガブリエルに刺され、「自分は利用価値でしか見られていなかった」と痛感する
- 瀕死状態から救助され、オーストリアの施設で収監されることで過去を振り返る余白を得る
- イーサンとベンジーの救出により、再び世界と向き合うチャンスを与えられる
- AIエンティティとの戦いに協力し、IMFチームと少しずつ信頼関係を築く
- ベンジーの危機で自ら進んで命を張り、仲間を守る側へと意識が大きく変わる
- トラファルガー広場でチームの一員として立ち、かつての孤独な殺し屋とは違う表情を見せる
この流れで見ていくと、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは「裏切り者」ではなく、「偽物の絆から抜け出し、自分で選んだ仲間を守ることを覚えた人物」として理解できるようになります。各ターニングポイントの重みを意識しながら二作を通して観返すと、彼女の成長物語がイーサンの歴史と並ぶもう一本の軸として浮かび上がってくるでしょう。
ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスを軸に作品をもう一度楽しむ視点
ここまで見てきたように、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは、敵から仲間へと立場を変えながらシリーズ終盤のテーマを背負う重要キャラクターです。初見ではアクションの派手さに目を奪われてしまいがちですが、あらためてパリスを軸に物語を追い直すと細かな表情や仕草の意味が見えてきて、作品全体の印象が驚くほど変わってくるので、この視点で見返してみましょう。

二作通してパリスの視線や立ち位置だけを追ってみると、まるで別のドラマを見ているみたいで面白いわん!
パリスのアクションスタイルに注目して観るポイント
まず注目したいのは、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスが見せるアクションの“リズム”です。ローマ追跡では、他のキャラクターが逃げるために車を使うのに対し、彼女は相手にぶつかりにいくような加速とブレーキの使い方をしており、その運転だけで「戦うこと自体を楽しむ人間」であることが伝わってきます。
ベネチアや続編での戦闘を見比べると、序盤のパリスは一撃必殺を狙う無駄のない攻撃が多いのに対し、後半になるほど仲間の位置や周囲の状況を意識した動きに変わっていきます。ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスのアクションを、単なる迫力だけでなく「何を守ろうとしている動きなのか」という視点で追うことで、彼女の内面の変化が身体にどう刻まれているのかがより立体的に見えてくるでしょう。
沈黙と表情で語られる倫理観と「選択」のテーマ
ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは、多くを語らないからこそ視線や表情の変化がそのまま倫理観の揺れとして表現されています。例えば、列車で倒れたイーサンを見下ろすカットでは、復讐心だけでは説明できない複雑な感情が一瞬だけ目に浮かび、そのあとで彼を助ける側に回る選択がすでに準備されていたようにも読み取れます。
続編でフランス語から英語へと言語を切り替える瞬間も、単なる演出ではなく「他者と本気で対話しようとする決意」の表れとして配置されています。ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスを沈黙のキャラクターとしてではなく、「言葉を選び直すことで生き方を変えた人」と捉えると、イーサンの「誰を殺すかではなく、誰を生かすか」という選択のテーマと美しく響き合っていることが感じられるでしょう。
パリスに関するよくある質問Q&A
最後に、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスについてよく挙がる疑問を簡単なQ&A形式でまとめておきます。鑑賞前後のモヤモヤを整理する手がかりとして活用してみましょう。
- Q. パリスはデッドレコニングだけのキャラですか?/A. 前編で初登場し、続編ファイナル・レコニングにも重要キャラクターとして登場します。
- Q. デッドレコニングのラストでパリスは死亡したと思っていても大丈夫ですか?/A. 当時は解釈が分かれましたが、続編で生存と再登場が明確になるため、今は生き残ったと考えるのが自然です。
- Q. どうしてガブリエルをあれほど慕っていたのに、急に裏切ったように見えるのですか?/A. イーサンに命を救われた経験と、ガブリエルに刺された裏切りを比較したことで、偽りの絆に気づいた結果だと解釈できます。
- Q. パリスは最初からイーサンに好意を持っていたのでしょうか?/A. 恋愛感情というより、「自分を人間として扱う相手」への驚きと興味が徐々に尊敬や信頼に変化していったと見る方がしっくりきます。
- Q. ほとんど喋らない設定にした狙いは何ですか?/A. 暗殺者としての無機質さを強調する一方で、表情と動きだけで感情を伝える演技を際立たせるための選択だと考えられます。
- Q. パリスの国籍は公式に語られていますか?/A. 作中では明言されませんが、フランス語を話し名前もパリであることから、フランスにルーツを持つキャラクターとして設計されていると見られます。
- Q. 続編ではイーサンのチームに正式加入したと考えてよいですか?/A. 肩書としてのIMFエージェントかは不明ですが、行動と描写からチームの一員として扱われていると受け取れます。
- Q. ベンジーとの関係はどのように描かれていますか?/A. かつての敵という緊張感を残しつつも、命を救う場面などを通じて信頼を育んでいき、シリーズ終盤の新しいバディ的な関係として機能します。
- Q. 今後もパリスがシリーズに登場する可能性はありますか?/A. ファイナル・レコニングは“一区切り”とされつつも、パリスの生存と成長が丁寧に描かれているため、設定上は再登場の余地が残されています。
- Q. パリス中心で二作を見返すときのおすすめの順番は?/A. まずデッドレコニングで敵としての姿を味わい、すぐ続けてファイナル・レコニングを観ることで、心の変化を連続したドラマとして感じやすくなります。
これらのポイントを押さえておくと、ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスに対する疑問が整理されるだけでなく、シリーズ全体のテーマともつながりが見えてきます。自分なりの答えを持ちながら再鑑賞すると、一つひとつの表情や沈黙の意味が立ち上がってきて、作品世界により深く浸れるようになるでしょう。
まとめ
ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスは、ガブリエルに仕える冷酷な暗殺者として登場しながら、イーサンに命を救われガブリエルに裏切られたことで「本物の絆」を求めるようになるキャラクターです。続編ではその変化が具体的な行動となって現れ、ベンジーを救う場面などを通じて、敵から仲間へと成長していく過程が描かれます。
二作を通して彼女を追いかけると、「誰を殺すか」ではなく「誰を生かすか」というシリーズ全体のテーマがより鮮明になり、イーサンの選択が周囲の人間にどのような変化をもたらしてきたのかが実感しやすくなります。ミッション:インポッシブル/デッドレコニングのパリスという一人の人物に注目して物語を見返してみると、アクションの迫力だけでなく人と人との関係のドラマが立ち上がり、シリーズの魅力を改めて味わい直せるはずなので、時間をとってパリス目線の再鑑賞を楽しんでいくのが安心です。

